通常技疑似魔眼・魅了/脱力

自力で魔術を定着させて作成した、言うなれば養殖の魔眼。
視線に魔術を載せる邪視ほどの汎用性は無いが、その威力と燃費は天然物の高位の魔眼と比べても遜色ない。
カトラーツ独自の魔術ではないが、これほどの練度の術者は世界でも数える程しかいない。

必殺技血醒態『這龍直覚』

情報ごと魔力を吸い上げる血醒態。
一見して地味だが、物体や事象の性質すら剥奪する凶悪な機能を秘めている。

キャラクタープロフィール

薔薇連盟に名を連ねる吸血鬼。異名は『黒白魔人』。
リチェルカ・オズメルトの生き別れの兄であり、彼女同様天才的な魔術センスを備える。

魔術師としては最高峰である銀冠(ファー・オリジン)級の技量を持つ。
最も得手とする結界術のみならず、多くの魔術分野を研究している。
カトラーツを吸血鬼に変えたのも、正規の手法ではなく彼自身が血の刻印を研究して編み出した異法。
両の眼には疑似魔眼を刻み込んでおり、右が魅了、左が脱力の魔眼。

吸血鬼となりながらも生き続ける目的は、行方知れずの妹リチェルカを見つけ出し再会すること。
突如姿を眩ませたリチェルカについては場所どころか生死すらカトラーツは知らないが、生きている可能性が僅かでもあるのならば、あるいはせめてどのように生きたのかだけでも知れたのならばという想いから、延命の道を選択した。

吸血鬼となった影響は当然受けており、本人も知らずのうちに人間性は欠如している。生前から変わらないものはリチェルカへの想いだけ。

獲得した血醒態は『這龍直覚』。
リチェルカの痕跡を探し求める気持ちが歪んで生まれ落ちた異能。
自然界に流れる魔力を吸い上げる時、同時に情報も手繰り寄せる。
完全解放時は世界と同化し、あらゆる情報を引き剥がし吸収する混沌の海へと変貌する。