通常技血醒態『証明の悪魔』

ナスティ・プロヴィデンス
複雑で抵抗判定が厳しい結果に到達するためには膨大な魔力と時間を要する。
本来当たらない攻撃を必中させる、などの使い方が多い。

キャラクタープロフィール

『財宝殺し』の異名で疎まれる薔薇連盟の吸血鬼。
派手な衣装を好んで身に纏う。
慇懃無礼を体現したような男で、他者を平等に蔑み不幸を啄む悪趣味な人物。
熱しやすく冷めやすい性格。
財宝収集を生涯の趣味としており、興味を惹かれた物品はいかなる手段を弄してでも手中に収めようとする。
しかしどれほど執着した財宝でも、一度獲得してしまえばその後一切目もくれない。
あくまで手に入れるための道程に価値を見出している彼にとって、入手してしまえばその時点で廃棄物も同然の塵芥(ごみ)なのである。

薔薇連盟における立ち位置は中立。勢力争いを避け傍観して愉しむスタンス。片方に寄るのであれば、現状勢力の大きいベルナドライ派。
不要になった物品はミリアム、ムカルジィといった連盟の吸血鬼や、コネクションのある魔術師らに横流しすることで処分している。

かつてはイギリスを中心に活動していたが、現在の居城はアルメニアに構えている。彼にとっての第4の居城で、現在は財宝収集の傍ら4人目の従者を厳選している。
アルメニアは日照時間が長いため吸血鬼の生活に適していないが、わざわざ地下を掘り進めさせて現在の城塞を築いた。

右の瞳に掌握の魔眼を隠し持つ。
これは彼が蒐集した財宝のひとつで、現在では癒着して引き剥がすのも困難になっている。
彼の掌握の魔眼は非常に稀少かつ高位のもので、古代魔術にさえ匹敵する神秘性を保持している。
魅了の魔眼や未来視の派生型に分類される。視認した対象の性質を看破し、存在しない間隙を見出すもの。この魔眼を通して対象に魔力を流入させることで、制御下に置くことも可能。

血醒態は狙った結果を確実に達成する能力『証明の悪魔(ナスティ・プロヴィデンス)』。

彼は複数の肉体を有し、それらを同時に並行して操るが、これは鏡像の怪魔に魅入られたが故の呪い。
本来は肉体を蝕むが、吸血鬼であるマーナグラスには恩恵の方が大きいため、共生関係を築いている。ただし、信頼や友愛のような感情はお互いに何も感じていない。

改造聖槍
エチミアジン大聖堂に納められていた聖槍の一部を加工したもの。かつて聖なる血を浴びたこの槍は、現代のあらゆる魔術を撃ち砕き、不滅の肉体すら朽ちさせ穿つ。
安全のために先端部は収納されており、起動することで穂が射出される。