キャラクタープロフィール

ほぼすべての吸血鬼には『親』がいる。川のように別たれ続くその血脈の源流。混じり気なしの吸血鬼であるそれを『真祖』と呼ぶ。
現存する吸血鬼のほぼ全ては三人の真祖を起源としており、その三人を『始原の三祖』と呼び示す。

ネクティリアはその一角たる強大な吸血鬼であり、三祖の中で唯一日光への完全体制を有することから『蒼き昼』『陽光の幻月』などと呼ばれる。
昼の女王である彼女の血を引く眷属には、抗日光体質が継承されている例も多く危険性が高い。
昼夜を問わず行動でき単独行動を好む彼女の性質から、他の吸血鬼勢力はなかなか彼女の正確な足取りを掴めずにいる。
三祖のうち最も人間に対して友好的な素振りを見せるが、その好意は愛玩対象あるいは食事としての行為でしかあらず、決して慣れあうことができるものではない。

吸血対象の選択にはこだわりがあり、一度決めた相手は殺さないように吸血量を加減し長期にわたって楽しむ。吸血鬼の勢力争いには消極的で、眷属を引き連れることさえ滅多にない。そもそも現在では眷属を増やす行為さえほとんど行っていない様子。
吸血対象に“混血”を好む傾向がある。この“混血”の範囲はかなり広いが、混ざった血の種類・性質がかけ離れているほど彼女にとって良質なものとなる。採取した複数種の血液を混合した人為的な混合血液は悪質な養殖ものと見なしあまり好まない。

最近ではBlueRoseに身を隠している。リチェルカの結界術を見込んでのものだが、それ以上に葦路澪という非常に好ましい食糧がBlueRoseに所属しているからというのが理由としては大きい。
リチェルカからは疫病神のごとく忌避されているが、ネクティリアは懲りることなく自分から絡みに向かう。