キャラクタープロフィール

『黒炎の悪魔』とも呼ばれる有角の吸血鬼。親吸血鬼はプロステラード。悪名高き悪霊の手を借りることで彼の支配を脱し、ベルナドライらとともに薔薇連盟を創設した。
悪霊との契約により心身を蝕まれつつあるため、吸血鬼としては例外的に寿命が存在する。

その侵蝕により、彼は常に生死の境を彷徨っている状態に近く、この状態で彼が数千年を生き続けているのは奇跡に匹敵する驚異的なこと。
血液摂取によって一時的に容体を回復できるがそれも長くは続かないため、必然的に他の吸血鬼よりも必要摂取量が多くなる。

悪霊の力により漆黒の炎を発する能力を有する。ある程度の出力変更はゼノが操作できるが、感情の昂りによる発火を抑えることは出来ない。無論火力に応じて侵蝕も加速するため力を使うほどに死は彼に迫り来る。

憎悪と苦しみの中に生きる彼が冷静を取り戻すことはほとんどないが、だからこそ彼は強い。
その戦闘能力は薔薇連盟の中でも最高峰の一角とされ、逆境にも強い。通常の吸血鬼とは比べ物にならないほどのしぶとさも併せ持ち、ベルナドライからは非常に信頼されている。

吸血鬼は眷属を作り勢力を拡大するが、彼の眷属は生きた年数と比べると異様に少ない。
それは眷属化の儀式に要するエネルギーが多いからというだけではなく、悪霊との契約が眷属にも影響を及ぼし儀式時に焼き焦がしてしまうからである。
そのため彼が眷属にできる人間は多くない。

怪魔を狩る闇狩りという仕事を生業とする一族に生まれた。一族の始祖の名であるキールヴェルを名前の後ろにつける風習がある。これは現代でいうところのファミリーネームにあたる。

怪魔を知覚する能力が高く怪魔の精神干渉が効きづらいという体質を有する。この精神耐性は非常に強い。本来であれば悪霊ブルーノの力を宿してから半世紀と経たずに呑み込まれていたところだが、この耐性によって現在も呑まれずに済んでいる。

かつて悪霊ブルーノとは幾度も交戦している宿敵だった。接触が多かったせいで少しづつ悪霊ブルーノの侵蝕が進行していたが、この侵蝕が無ければ彼は悪霊ブルーノと契約するきっかけを得ることはなく、プロステラードの束縛から逃れることはできなかった。

ベルナドライとは人間時代からの付き合いがある。闇狩りとしてゼノが仕留めた怪魔を魔術の研究材料として彼に引き渡してい