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通常技狩人

500年間研鑽されてきた無常なほど精密な射撃と、いきものを殺すことと相性の良すぎた身体能力。
必殺技雪の魔法

雪を支配する魔法。雪に関することなら何でもできる。
キャラクタープロフィール

これはその悪い魔女のお話_
今日も寒い。いつものように狩りをして、家に帰ってハースの料理を食べて、寝るまでの時間は暖炉の前で暖まりながらゆっくり過ごす…
はずだったのに。
家の外から気配がする。それも沢山。
今更気付いても無駄だと言うように、一斉に扉や窓が蹴破られ押し入られる。逃げ場はない。
一瞬の遅れ…家の中で魔法や銃を放つこと、父さんと母さんが残してくれた場所を血で汚すことを躊躇ってしまった。それが命取りとなって、数の暴力で呆気なく取り押さえられてしまった。
獣人とエルフが入り混じっている中に一人だけ、中央の国の役人の格好をした人間がいた。その人間がつかつかと前に出て堅苦しい言葉で高らかに喋っている。
よくわからなかったけど、罪人とか危険人物だとかみたいな意味だろう。僕がいると都合が悪くて僕を殺したいらしい。
「……今回は偶然にしないんだね。」
そんなことを言っても意味ないのに、つい口に出してしまう。当然、誰も反応しない。
そのまま問答無用で連れて行かれた。
…
そうして僕は今、群衆の前で磔にされている。使われているのはよく燃える種類の木材だ。僕を燃やして殺すみたい。
中央の役人が群衆に向かって喋り始めた。さっき聞いたような内容と、僕に関する事実と事実じゃないこと。僕を殺すのにそんなに正当性が欲しいんだ。
あーあ。僕はもう殺されちゃうんだ。折角お茶会のみんなとも仲良くなれてきたかもとか思ってたのに。ほんの少ししか一緒にいられなかったなぁ…。
役人の話を聞き流しぼんやりと目の前の群衆を見下ろす。この国の比較的近くの集落の住民も遠い集落のもいる。
…ここにいる彼らはあの時の当事者じゃない。その子孫がいるだけ。生き残っている者達にも直接関わったものはいない。
そろそろ僕を殺す時間らしい。群衆が騒がしくなってきた。
殺されるのは仕方がない。僕もこれまで僕の都合で沢山殺してきた。でも、…死を目前にして、つい思ってしまった。
こいつらに殺されるの、厭(いや)だな。
「…ねぇハース。僕の最後の我儘、聞いてくれる?」
何もない空間に呼びかければいつものように姿を現して応えくれる。
「君の炎で僕を殺して。どうせ死ぬなら君のがいい」
「いいだろう。他でもないお前が望むならば」
そう言っていつもの調子で、寒い朝暖炉に火をつけるように僕に火を放つ。これでいい。死に方を選べるなんてどんなに運がいいことだろう。
ハースには、長い間僕の我儘に付き合わせちゃったなぁ。ちゃんとお別れを言っておこう。
「ハース…ずっと一緒にいてくれてありがとう。これからは自由になって、君の好きなように生きてね。」
「大好きだよ!」
せめて、君の前では笑顔で最期を迎えたい。もう火が肌に当たり始めて熱くて痛いけど、我慢して笑みを浮かべる。
「……そうか。自由か。ならば…」
なに、してるの…?
見間違いじゃない。ハースが、群衆を焼き殺している。炎が瞬く間に燃え広がって、さっきまで僕へ罵声を浴びせるばかりだった人の声がすっかり悲鳴と混乱で満たされていた。
────あ、
寒い。さむい。燃やされているのに、どんどん体が冷えていく。あつい。さむい。感覚がおかしくなる。
皮膚は焼け焦げているのに、内側は冷えて熱でだめになるのが遅れるせいで、簡単に死ねない。
あぁ、君にそんなことをして欲しかったわけじゃないのに。
キャラクター詳細
誕生日 | 12月1日 |
年齢 | 500歳(おおよそ。途中で数えるのを忘れている) |
身長 | 188cm |
職業 | 魔女 |
1人称 | 僕 |
2人称 | 君 |
好き | ハース、狩り、両親、お茶会のみんな |
嫌い | ないしょ! |
出身 | 銀雪の国 |
最終更新日時: 2025/08/02 02:51


パロ・コラボ時の表現可否βHelp
R15セクシー表現
OK
お色気表現
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R15グロ表現
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バイオレンス表現
OK
着せ替え
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年齢操作
OK
ギャグ表現
OK
版権パロディ
OK
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氷の魔法とか、大人っぽくて頼れる感じとかが格好よくてつい年上のお兄さんみたいに見えちゃうんだよね。それにしても同じ雪国なのにこっちとは全然違ってて、話聞く度ににびっくりしちゃうなぁ。
こんなに沢山ハトさんたちと仲良しになれるなんてすごい…!どうしてそんなにハトさんに好かれてるんだろう…?これが“かりすま”ってやつなのかなぁ?
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