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キャラクタープロフィール

_そして悪い魔女は退治されました。
これはその処刑人のお話_

「ローライト、貴方が火を焚べるのですよ。」

私の愛した人、たった1人、一番に相応しいその方は
お茶会を開く時のそれと同じ声色、同じ温度感でそう言った。

嫌です。嫌だ。
どうして、なんで。

そう思う心とは裏腹に、勝手に口が動く。

「かしこまりました。」

忠誠心とは怖い。
虫の生にしては長い間、主従の関係を続けてきた。

主人には逆らえない。
逆らい方を知らない。

国の中央、限りなく中心にあるその広場で、処刑は執り行われた。

ご立派に魔女狩り風の見た目をしたそれに、主人が縛り付けられる。

見物客の有象無象は何も言わず顔をゆがめている。

これも貴女の魔法。
言葉を奪う、海底の魔女も使うかの魔法だ。

その中でたった1人、魔法も使えない国の兵隊様が大きな声を出す。

広範囲に魔法を広げつつ、1人を対象から除外する。器用な人だ。

嘘で塗り固められた令状を読み上げて、満足気な顔を見せたあと、そいつは私に向かって命令する。

「処刑人、火を焚べろ!」

いやです。いやですとも。

そっぽ向いてやろうかしら。
なーんて考えていれば、貴方と目が

合わなかった。

貴方は群衆の中に自分の教え子を見つけて微笑んでいる。

ローライトには分かる。

その瞬間、何かがちぎれたような気がして。気づけば目の前には炎が昇っていた。

あなたは最後まで、私を1番にはしてくれない。

私は1番にはなれない。

だから最後くらい、貴方が私に教えてくれた魔法で
焼かれて下さいな。

暫くすると、主人の命が終わると同時に、周りがざわめき始める。

「どうして」「なんで、」そんな言葉が聞こえてきた。

そんなの、あの人が悪い魔女だったから。
それだけなのだ。

それだけ。

そこでいつも目が覚める。
夢だったら良かった現実を寝る度に反芻している。

あれから長い年月がたった。
近隣諸国は色々あったらしいが、この国は何も変わらない。
強いて言うなら魔法を使えるものがぐんと減ったくらいだろうか。

「ローラ、おはようございます。
朝ごはんの支度が出来ましたよ。」
あの人とよく似た顔をした青年と私は暮らしていた。

似ているのも無理はない。だってあの人の血を受け継いだ、たった一人の子供だもの。

「今日は師匠と魔法の稽古があるから、早めに出ますね」

憎いくらいに似ていて。
その子は誰かに魔法を習っていた。

「いってらっしゃい。暗くなる前に帰ってきてくださいね。」

その子は私に一礼して、扉を閉めていった。

扉が閉まると同時に、夢のことを思い出す。

悪い魔女、あなたは本当に悪い魔女だ。

こんな虫1匹を、泣くことすら出来ない虫をこんなにも悲しませたのだから。

目頭は熱くなるばかりで、そこから水が出ることなんて、なかった。

※細かい情報は設定資料の詳細欄をご覧ください。

キャラクター詳細

読み方

身長

170cm

職業

使い魔

1人称

ローライト、私

2人称

様付け、さん付け

好き

ハイライト

嫌い

ハイライト

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アーティスト

マエアシ NEO

ただのセーラー服が好きなおじさんです

:166 :51 :36

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