ズミの文化
2024/12/04 13:52
2024/12/05 12:20
◆風俗
土地が森深く、狩猟文化が盛んで、トレンティア人に言わせれば「気性が荒い」と評されます。
自分たちの文化に誇りと強い同族意識を持っており、血の繋がった家族でなくても、同じ民族の仲間を積極的に助けることを美徳とします。
狩猟文化が盛んなため、男性は幼い頃から弓を習い、「男であれば狩りぐらいできて当然だ」という観念があります。地域によっては女性も弓を使います。
乗馬文化の有無は地域によって差があり、特に山深い土地では全然乗らないところもあります。
◆宗教
宗教は多神教で、古くから言い伝えられた神話が編纂されて出来上がった「教典」群が聖典となります。
土台が民俗宗教なため強固な教理や教義はあまりなく、人々は純朴に神々の加護をめいめいに信じている感じです。
教典の中には数え切れないほど多くの神が登場しますが、一般人レベルで知られているのはほとんど「ミュロス」と「アミュテュス」という二神のみです。
ミュロスは太陽神であり、ズミ神話内での最高神とされます。明るくて強くて立派でとにかくスゴイ感じの男神です。
対してアミュテュスは月の女神で、死者を悼み、悲しみを癒やす優しい神として説かれます。
ズミの神話では死んだ人は「アミュテュスの国」へ旅立つとされていて、月はあの世とこの世を繋ぐ「扉」とされています。あの世=アミュテュスの国のことを「ラコールミル」という固有名で呼ぶこともあります。
しかし作中では、他に「アルティヴァ」という神がよく登場します。アルティヴァは知恵と力強さを司る神とされ、そのために「軍神」として祀られることがあります。
一般市民にはもともとそこまで馴染みのない神なのですが、戦争中の軍人が主人公なのでよく出てきます。
また、アミュテュスももともと「死者を慰め、遺された者の悲しみを癒やす」神なのですが、侵略を受けて同胞を数多く殺された彼らにとっては、「敵に殺された同胞の復讐の願をかける神」として語られることが多く、同じ神でも祈られる文脈によって雰囲気が結構異なります。
他にも複数の神や神話が本編内では語られますが、この場では割愛します。
また、ズミ人は祈りの言葉として「サーシェ」という文言を日常的に用います。祈る神様の名前とともに、たとえば「ミュロス・サーシェ」と言うとミュロスへの礼拝を表します。
神を特定せずに単に「サーシェ」という祈り文句を使うこともあったり、「サーシェ、ズミの偉大なる神々」と、全ての神々に礼拝をする文句が儀礼の言葉として用いられたりします。祈る対象が複数になる場合は「サーシェ」の後に名を呼ぶのが慣例です。
ズミ人にとっては神への祈りが人同士の気軽で日常的な挨拶にもなります。「いいお天気ですね、サーシェ」ぐらいのノリで喋ります。
(メタな話をすると、ズミの宗教はかなりの部分で日本仏教をモデルにしています)
◆教団と神官
祭儀を行う宗教者は「神官」と呼ばれます。主に礼拝のための施設である「神殿」の管理と祭儀の執行が仕事です。
神官の数は神殿の規模によってまちまちですが、ひとつの神殿の中で一番偉い神官を「教官」と呼びます。小さな神殿では教官しかいないところもあります。
また、王都王宮にある「王宮神殿」の教官は「教官長」(略して「官長」とも)呼ばれ、一応国中の神官のトップとして、政治的にも大きな権力を持っています。
政教一致している社会ですから、「教団」という組織が独立的にあるわけではなくて、イメージとしてはほとんど身分と一体化している「神官」という職業者の王という感じです。
また、神官の中には「青声」と呼ばれる特別な役職があります。
青声は未婚の男性(もっと厳密にいえば、女性と性的な交わりを持ったことのない清らかな男)だけが与えられる称号のようなもので、霊的な力が高いと考えられ、特別扱いをされています。
しかし必ずしも「地位が高い」わけではありません。地位が高くなった男性は基本的に結婚をしていくので、どちらかというと年若い見習いの神官が就くことが多い特別な役職です。(お稚児さんとか、処女を守らなければいけない聖女いうとイメージが近いです)
青声の祈りには「青き声を手向けます」という文言が入れられます。
ちなみにリョーは40歳で青声という珍しい神官です。
土地が森深く、狩猟文化が盛んで、トレンティア人に言わせれば「気性が荒い」と評されます。
自分たちの文化に誇りと強い同族意識を持っており、血の繋がった家族でなくても、同じ民族の仲間を積極的に助けることを美徳とします。
狩猟文化が盛んなため、男性は幼い頃から弓を習い、「男であれば狩りぐらいできて当然だ」という観念があります。地域によっては女性も弓を使います。
乗馬文化の有無は地域によって差があり、特に山深い土地では全然乗らないところもあります。
◆宗教
宗教は多神教で、古くから言い伝えられた神話が編纂されて出来上がった「教典」群が聖典となります。
土台が民俗宗教なため強固な教理や教義はあまりなく、人々は純朴に神々の加護をめいめいに信じている感じです。
教典の中には数え切れないほど多くの神が登場しますが、一般人レベルで知られているのはほとんど「ミュロス」と「アミュテュス」という二神のみです。
ミュロスは太陽神であり、ズミ神話内での最高神とされます。明るくて強くて立派でとにかくスゴイ感じの男神です。
対してアミュテュスは月の女神で、死者を悼み、悲しみを癒やす優しい神として説かれます。
ズミの神話では死んだ人は「アミュテュスの国」へ旅立つとされていて、月はあの世とこの世を繋ぐ「扉」とされています。あの世=アミュテュスの国のことを「ラコールミル」という固有名で呼ぶこともあります。
しかし作中では、他に「アルティヴァ」という神がよく登場します。アルティヴァは知恵と力強さを司る神とされ、そのために「軍神」として祀られることがあります。
一般市民にはもともとそこまで馴染みのない神なのですが、戦争中の軍人が主人公なのでよく出てきます。
また、アミュテュスももともと「死者を慰め、遺された者の悲しみを癒やす」神なのですが、侵略を受けて同胞を数多く殺された彼らにとっては、「敵に殺された同胞の復讐の願をかける神」として語られることが多く、同じ神でも祈られる文脈によって雰囲気が結構異なります。
他にも複数の神や神話が本編内では語られますが、この場では割愛します。
また、ズミ人は祈りの言葉として「サーシェ」という文言を日常的に用います。祈る神様の名前とともに、たとえば「ミュロス・サーシェ」と言うとミュロスへの礼拝を表します。
神を特定せずに単に「サーシェ」という祈り文句を使うこともあったり、「サーシェ、ズミの偉大なる神々」と、全ての神々に礼拝をする文句が儀礼の言葉として用いられたりします。祈る対象が複数になる場合は「サーシェ」の後に名を呼ぶのが慣例です。
ズミ人にとっては神への祈りが人同士の気軽で日常的な挨拶にもなります。「いいお天気ですね、サーシェ」ぐらいのノリで喋ります。
(メタな話をすると、ズミの宗教はかなりの部分で日本仏教をモデルにしています)
◆教団と神官
祭儀を行う宗教者は「神官」と呼ばれます。主に礼拝のための施設である「神殿」の管理と祭儀の執行が仕事です。
神官の数は神殿の規模によってまちまちですが、ひとつの神殿の中で一番偉い神官を「教官」と呼びます。小さな神殿では教官しかいないところもあります。
また、王都王宮にある「王宮神殿」の教官は「教官長」(略して「官長」とも)呼ばれ、一応国中の神官のトップとして、政治的にも大きな権力を持っています。
政教一致している社会ですから、「教団」という組織が独立的にあるわけではなくて、イメージとしてはほとんど身分と一体化している「神官」という職業者の王という感じです。
また、神官の中には「青声」と呼ばれる特別な役職があります。
青声は未婚の男性(もっと厳密にいえば、女性と性的な交わりを持ったことのない清らかな男)だけが与えられる称号のようなもので、霊的な力が高いと考えられ、特別扱いをされています。
しかし必ずしも「地位が高い」わけではありません。地位が高くなった男性は基本的に結婚をしていくので、どちらかというと年若い見習いの神官が就くことが多い特別な役職です。(お稚児さんとか、処女を守らなければいけない聖女いうとイメージが近いです)
青声の祈りには「青き声を手向けます」という文言が入れられます。
ちなみにリョーは40歳で青声という珍しい神官です。