章ごとあらすじ(ていねい)1~5章
2025/02/09 14:29
2025/03/20 11:33
Xfolioに移植する際に追加した、章ごとのあらすじ文章を引用します。
(Xfolioからの閲覧はhttps://xfolio.jp/portfolio/kyoho/series/1773416)
これをざっと読めば本編を読まなくてもなんとなく何が起こったのかは分かる気がします。
本編本文は、あらすじを見て気になったところだけのつまみ食いとかでもしていただけたら、喜びます。
第一章 出会いと旅立ち
黒髪黒目の民族が住む、森深き“月光の国”ズミ。そして金髪碧眼の民族が住む、“魔道大国”トレンティア。この二国の戦いは、トレンティアによるズミへの一方的な侵略戦争として始まった。
戦火の中で多くの同胞を奪われたズミの民は、それでも侵略者に抗い、復讐を果たすために戦いに身を投じていく。
そんな時代、月光の国ズミの中に一人、黒髪碧眼の少年がいた。彼はヨンという名前を名乗っている。
トレンティア人との混血に生まれ、しかし親に捨てられ孤児として育ったヨンは、自らに流れる血を呪いながらも、ズミのレジスタンスとして武器を握っていた。
ある時レジスタンスの任務で絶体絶命の襲撃作戦についた夜に、彼は宿命の出会いを果たす。
「お前、稀有な魔法の才能の持ち主だ。俺に魔法を教わる気はないか」
ヨンにそう語りかけたのは、金髪碧眼の容姿を持つ――純血のトレンティア人でありながら、ズミのレジスタンスとして戦場に立つ謎の“魔術師”、パウルだった。
憎悪と流血、殺戮、そして裏切り――多くの悲劇を抱いて動いていく歯車は、やがて彼らに新たなる旅立ちと試練とをもたらしていく。
第二章 相容れぬもの
レジスタンスのヒューグ隊から離脱し、トレンティア人の謎の魔術師パウルとともに行動することになったヨン。
そしてパウルが呼び込んだ、人ならざる化け物“魔道人形”フェリアと、その付き人の少女ジュリ。
四人一行となった彼らは、何泊かの野宿を経てガダンと呼ばれる町へと辿り着いた。
とにかく仕事を……合流できる他の部隊を探すために街を捜索するヨンが出会ったのは、またも奇妙なトレンティア人、レーヴァーだった。
侵略者でありながら平和の道を訴える学者は、殺戮の兵器である魔術によって「人々を幸せにする」と説く。
相容れぬ者との出会いは、更なる憎悪を招くばかりか、それとも一筋の希望の糸となり得るのか。
第三章 人形の恋
「わたし、恋がしたい」
“心”を持たない兵器であるはずの、魔道人形は唐突にそう言った。
その言葉から、彼女達の途方もない恋の旅路が始まる。
一方、戦闘を終えたヨンとパウルは更に情報を求めて街の捜索を続けていた。
ガダンの街にあった自警団の存在とその任務、まことしやかに囁かれる盗賊の存在……。
交差する意思と出会いの中で、少年少女達が手にするものは――
第四章 叛逆の同志
魔道人形による残虐な事件に巻き込まれた一行は、そのためにガダンの町から逃れ、次の目的地へと向かうことになる。
彼らが次に向かった場所、商業都市パーティル――そこには既に、トレンティア軍とレジスタンスとの激しい交戦の傷跡が刻まれていた。
そして今なお街の中で渦巻く悪意と陰謀の中で、ヨンはまた多くの試練を迎えることになる。
裏切りの果てに別れたかつての仲間との再会、
トレンティア人でありながらズミの戦争に暗躍する謎の貴族との駆け引き、
そしてフェリアの記憶を揺さぶる、新たな魔道人形との出会い。
国家を跨ぐ大きなうねりの幕が静かに開けていく中で少年は、旅をともにする仲間との絆に、次第に目覚めていく。
第五章 聖樹の都
パーティルでの戦いを超え、そこで出会った魔道人形の謎を探るべく、パウルは自らの過去と向き合うことを決意する。
しかしそんな彼の元に、トレンティア貴族ロードからもたらされた提案は突拍子もないものだった。
「あなたにはこのロード・レイン・クラネルトの召使として、トレンティアの王都ベルタレイクスへ渡る選択があります」
とうに忘れ去ったはずの故郷……はからずもそこへ帰る道が開かれたパウルは――そして彼の言葉を信じて進むヨンは、また多く、未知の出会いを果たしていくことになる。
トレンティアの守り神が宿ると言う、聖なる樹木が枝葉を広げる異国の地で。
それぞれの思惑が混ざり合い、ぶつかり合い、暗く陰謀が蠢く都会で、ズミの少年が目にする景色とは……
(Xfolioからの閲覧はhttps://xfolio.jp/portfolio/kyoho/series/1773416)
これをざっと読めば本編を読まなくてもなんとなく何が起こったのかは分かる気がします。
本編本文は、あらすじを見て気になったところだけのつまみ食いとかでもしていただけたら、喜びます。
第一章 出会いと旅立ち
黒髪黒目の民族が住む、森深き“月光の国”ズミ。そして金髪碧眼の民族が住む、“魔道大国”トレンティア。この二国の戦いは、トレンティアによるズミへの一方的な侵略戦争として始まった。
戦火の中で多くの同胞を奪われたズミの民は、それでも侵略者に抗い、復讐を果たすために戦いに身を投じていく。
そんな時代、月光の国ズミの中に一人、黒髪碧眼の少年がいた。彼はヨンという名前を名乗っている。
トレンティア人との混血に生まれ、しかし親に捨てられ孤児として育ったヨンは、自らに流れる血を呪いながらも、ズミのレジスタンスとして武器を握っていた。
ある時レジスタンスの任務で絶体絶命の襲撃作戦についた夜に、彼は宿命の出会いを果たす。
「お前、稀有な魔法の才能の持ち主だ。俺に魔法を教わる気はないか」
ヨンにそう語りかけたのは、金髪碧眼の容姿を持つ――純血のトレンティア人でありながら、ズミのレジスタンスとして戦場に立つ謎の“魔術師”、パウルだった。
憎悪と流血、殺戮、そして裏切り――多くの悲劇を抱いて動いていく歯車は、やがて彼らに新たなる旅立ちと試練とをもたらしていく。
第二章 相容れぬもの
レジスタンスのヒューグ隊から離脱し、トレンティア人の謎の魔術師パウルとともに行動することになったヨン。
そしてパウルが呼び込んだ、人ならざる化け物“魔道人形”フェリアと、その付き人の少女ジュリ。
四人一行となった彼らは、何泊かの野宿を経てガダンと呼ばれる町へと辿り着いた。
とにかく仕事を……合流できる他の部隊を探すために街を捜索するヨンが出会ったのは、またも奇妙なトレンティア人、レーヴァーだった。
侵略者でありながら平和の道を訴える学者は、殺戮の兵器である魔術によって「人々を幸せにする」と説く。
相容れぬ者との出会いは、更なる憎悪を招くばかりか、それとも一筋の希望の糸となり得るのか。
第三章 人形の恋
「わたし、恋がしたい」
“心”を持たない兵器であるはずの、魔道人形は唐突にそう言った。
その言葉から、彼女達の途方もない恋の旅路が始まる。
一方、戦闘を終えたヨンとパウルは更に情報を求めて街の捜索を続けていた。
ガダンの街にあった自警団の存在とその任務、まことしやかに囁かれる盗賊の存在……。
交差する意思と出会いの中で、少年少女達が手にするものは――
第四章 叛逆の同志
魔道人形による残虐な事件に巻き込まれた一行は、そのためにガダンの町から逃れ、次の目的地へと向かうことになる。
彼らが次に向かった場所、商業都市パーティル――そこには既に、トレンティア軍とレジスタンスとの激しい交戦の傷跡が刻まれていた。
そして今なお街の中で渦巻く悪意と陰謀の中で、ヨンはまた多くの試練を迎えることになる。
裏切りの果てに別れたかつての仲間との再会、
トレンティア人でありながらズミの戦争に暗躍する謎の貴族との駆け引き、
そしてフェリアの記憶を揺さぶる、新たな魔道人形との出会い。
国家を跨ぐ大きなうねりの幕が静かに開けていく中で少年は、旅をともにする仲間との絆に、次第に目覚めていく。
第五章 聖樹の都
パーティルでの戦いを超え、そこで出会った魔道人形の謎を探るべく、パウルは自らの過去と向き合うことを決意する。
しかしそんな彼の元に、トレンティア貴族ロードからもたらされた提案は突拍子もないものだった。
「あなたにはこのロード・レイン・クラネルトの召使として、トレンティアの王都ベルタレイクスへ渡る選択があります」
とうに忘れ去ったはずの故郷……はからずもそこへ帰る道が開かれたパウルは――そして彼の言葉を信じて進むヨンは、また多く、未知の出会いを果たしていくことになる。
トレンティアの守り神が宿ると言う、聖なる樹木が枝葉を広げる異国の地で。
それぞれの思惑が混ざり合い、ぶつかり合い、暗く陰謀が蠢く都会で、ズミの少年が目にする景色とは……