© 2025 厶印@パロコラ10年生 無断転載・AI学習禁止
キャラクタープロフィール

これはその処刑人のお話_
裏切りは決壊した堤防だった。
私は主人の細首を両手で包む。私の心音は、私自身すらも焦がすような負荷で重く周囲に響く。
故障ではない。
私の心魂機構は無数の感情、数多の経験を蓄積し駆動を重くしていた。だが限界は無い。この心は主人から分けられたモノ。だから主人が生きている限り止まることは決して無い。だからこれは過負荷からの暴走ではなく、覚悟だ。
私は、主人が寂しさを紛らわせるために造った便利な助手だった。それでよかった。主人の役に立つことで歓喜し、主人の傍にいることで安堵を得ていた。それだけでよかった。
主人の気持ちは火のように揺れ動く。私に向けられていた熱は、今や彼女を崇拝する後の臣下や、英雄と讃える国民、茶会の友人に向けられている。それでもよかった。
私は機械だ。感情の波濤に流されることなく業務を遂行できる。主人の造り出した最も高性能な完璧な助手なのだ。何度も自分に言い聞かせた。何万度、何億度と言い聞かせた。
そんな折、茶会の友人方が処刑されるという報せが遠方の機械を通じて届く。
魔が差した、と言うには、私はあまりにも冷静に計画を演算していた。この混乱に乗じて彼女を私だけのモノにする。できなくても、彼女の手でスクラップにされるなら本望。そうでもなければ……それは漸く心を捨てて楽になれるということ。
主人は防衛装置へ信号を送った。それならそれでいい。私は受け入れます。最初の機械であり最高の助手だった私を、たまにでいいから思い出してください──しかし装置は動かなかった。
神の思し召しがあるのなら、きっとそれだ。私は主人に本意を問い質さねばならないと思った。だから、そっと首から手を離す。
「⋯⋯やはり私にはあなたを殺せません。お願いです。今すぐ地下道と港を全て封鎖してください。我々は⋯⋯お茶会の皆さまは、賊国の濡れ衣を着せられたのです。もう間に合いません。私たちだけなら逃げられます」
主人は戸惑いながら私のログにアクセスした。隠すことは無い。だから、全てに目を通し、どうか、私を、選んでください。
「総力戦、準備して。外国に配備されてる機械もすべて、動かせる機械はすべて、非常事態モードに切り替えて。お茶会の皆を優先して、間に合う人だけでも助けないと」
「嫌です」
その言葉に対する私の回答は既に決まっていた。
私は心からあなたを慕っています。それでも──
「⋯⋯やはりあなたは、私を選んではくれないのですね」
嫉妬と苦悩で飽和した演算が最後の決断を下す。なんだ、限界、あったんですね。私にも。
主人の命を奪った私は、自由だった。
次々と停止していく機械たち。流れ込む大量の情報を処理する必要も無い。
私に残された時間はあと僅か。でも、その僅かな時間だけでも、もう何かに執着する必要は無い。
轟音と激震。火山活動を抑制していたジェネレーターが停止したのだろう。知ったことでは無い。
ああ、漸く落ち着ける。私を苦しめてきた心を捨てて楽になれる。私は心から────絶望した。
怖い。■い、あま■にも痛い。樹脂が、繊■が、■鉄が、オイルが、全■、自分の身体では■くなっていく。大■な■憶が、あの■やかな時■■、すべて、■われ■いく。■だ、や■て、■け■、■■ことが■んなに■■■なら、■、■■■決■■■■■■■■■■────
※細かい情報は設定資料の詳細欄をご覧ください
キャラクター詳細
職業 | 使い魔 |
1人称 | 私 |
好き | 赤丸 |
最終更新日時: 2025/07/30 01:00


パロ・コラボ時の表現可否βHelp
R15セクシー表現
OK
お色気表現
OK
R15グロ表現
OK
バイオレンス表現
OK
着せ替え
OK
年齢操作
OK
ギャグ表現
OK
版権パロディ
OK
作品主へのリスペクトを忘れずにパロ・コラボしましょう
ログイン が必要な機能です。
ログイン することでコメントできるようになります。
アーティスト
この作品のURL