ストーリー
Shining Roid Unit

【改造された少女】

2023/09/20 22:16

2023/09/20 22:27


(※内容は変更する場合があります。予めご了承ください。)

『藤谷 愛夜(ふじたに まなよ)』は、三人姉妹の長女だった。才色兼備で学校や地元で人気者で、彼女は両親が誇る自慢の娘だった。中学生になった夏には、陸上の全国大会で連続優勝し、更に注目の的になった。

 高校1年になる頃、愛夜は地元のイケメンコンビニ店員・吉岡さんに一目惚れをした。愛夜は吉岡さんに告白をしたが、子供とは付き合えないと断られた。それでも滅気なかった愛夜は、何度も告白し、吉岡さんは愛夜の押しに負け、交際を開始した。

 愛夜は、吉岡さんが稼働したばかりのロボットであることを知った。愛夜は彼に、人間の事、最近の流行やファッションを沢山教えた。お互いを「キミくん」、「まな」と呼び合った。愛夜は、吉岡さんに小さなヒツジのぬいぐるみをプレゼントをした。吉岡さんは戸惑った様子だったが、それが可愛くて仕方がないと思った。

 交際1年が過ぎたある日、愛夜は、吉岡さんに会いにコンビニに向かう途中、何者かに誘拐されてしまったのだ。

 愛夜が目を覚ましたのは17年後だった。どこかの研究所のベッドの上で仰向けにされていた。窓に映る改造された自分を見て驚愕し、パニック状態に陥った。パニックで暴れて鎖が外れ、必死に建物から脱出した。脱出したものの、20年の間で外の世界が変わってしまったため、自分がどこに居るのかが分からず、1日以上彷徨った。

 活動限界ギリギリで倒れてしまった愛夜は、1人の中年女性・高橋良々(たかはし らら)に声をかけられた。そして彼女に持ち帰られたのち、『愛夜翔(あやと)』という名前を付けてもらった。愛夜翔は、高橋さんに将来の夢を聞かれ、小さい頃から憧れていた歌手になりたいと答えた後、『Village Workers』を見つけ、ソーシャロイドとしてエントリーをした。