ストーリー
Shining Roid Unit

【ソーシャロイドと社会】

2023/09/20 22:13

2023/09/20 22:27


(※内容は変更する場合があります。予めご了承ください。)

 吉岡家の夫婦に購入されたソーシャロイドは、吉岡家の新しい家族として暖かく出迎えられ、『希美洋(きみひろ)』と名付けられた。希美洋は、夫婦がよく観ていた演劇の動画がきっかけで芸能界に興味を持つ様になった。

 希美洋は、芸能人として活躍するため、週に6回コンビニと居酒屋のアルバイトを掛け持ちし、社会勉強を兼ね、お金を稼いだ。休む暇もない日々を過ごしていたが、芸能人になる夢は人一倍強かった。

 希美洋は、自分がロボットである事を周囲に話していたが、人間のアルバイト従業員達に、希美洋がロボットであることや芸能人を目指している事について馬鹿にされてしまい、陰湿な虐めを受けてしまった。落ち込んでいた希美洋は、パートのおばちゃんから「滅気たらアカンよ。」と助言を貰い、アルバイトに再び励み、希美洋を馬鹿にしていた従業員達は萎縮し、虐めを受けることがなくなった。

 ある日、バイト中に、お客さんとして来ていた高校生くらいの少女から告白された希美洋は、子供とロボットが交際するのは危険だという理由で断ったが、少女のめげないアタックにより、交際を開始した。しかし約1年後、彼女は音信不通になってしまった。

 月日が経ち、希美洋は芸能専門学校に入学する事ができた。初日のテストの準備をしようと教室に向かう途中、1人の男子生徒に遭遇した。彼と話していくうちに、その生徒は颯夫(はやお)という名前で、希美洋と同じ目標を持ったソーシャロイドであることを知った。彼らは学校外でも他の同級生達も連れて遊びに出掛ける程の仲になり、学生生活を楽しむことが出来た。

 卒業は出来たものの、まだ所属出来る事務所が決まっていなかった。そして、機械拒否の事務所や企業が多いと知った。諦めかけていたが、『Village Workers』という聞いたことのない事務所を見つけた。事務所の概要の『ソーシャロイドOK』の記載に驚いた。それを颯夫に伝えると、一緒にエントリーしようと説得され、希美洋は颯夫と一緒に急いでエントリーをした。