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キャラクタープロフィール

これはその悪い魔女のお話_
その男は、自然を生きてきた。
己が生を与えたもうた大地を敬い、同じ世に生きる命を愛し、その命を育む天を尊ぶ...俗に言う田舎であればどこにでもいるような、ありふれた男。
他の者との差異があるとすれば…
男は、後に生まれるどの生命より"永い"生を受けていた。
男曰く魔法とは、自然との調和であり、自然が齎す至上の恵みである。
自然を愛さぬ者は必ずその扱いを誤り、そも自然に愛されぬ者はこれに触れることさえ適わない。
かつてこの力を享受し、研鑽し、語り継いできた在りし日の人間たちの面影は、発達した文明のもと現代を生きる人々からは見出し難いものがあると、男は感じていた。
が、例外はある。
あまねく叡智と自然を浪費するこの時代に生を受けながらも各地に眠る、自然の寵愛をその身に宿した類稀なる"魔女"達の存在。
後にそれらを束ねる"茶会"の核となる一人の魔女が、あるとき男の元を訪ねた。
その用件をあらかた聞いたのち、はじめは「人間の闘争に関わる気はない」と拒むが、それでも彼女は食い下がる。
結局、自身の周囲に起こった事象のみの対処を条件としこれを承諾、この男が戦争に参加するのは、永い生の中でもこれが最初のことだった。
それから三日。
戦争は終わった。
魔女たちの戦いはあまりに早く、そしてあまりに呆気なく、瞬く間に決着...大半の人間たちがまだまだ戦争の準備を進めている最中のことだった。
功労者、あるいは英雄として他国の魔女たちが栄誉や称賛を得る一方、浜辺から上陸した敵将を一人、人知れず葬ったのみである男は人々に知られることはなく、これまでのように自然の中へとその身を翻していった…
五年後 某日。
男は、その使い魔が繰り出した炎に包まれていた。
徐々に生をとどめ燃えゆくそれを、使い魔は抱き寄せ、語りかける。
「このまま終わらせはしない、君の死を望んだ奴等も」
「もちろん君も」
「だいじょうぶ、希望は…ここにあるから」
次の瞬間、かつては自らの主人であった灰燼も、それに纏わりついて迸っていた炎も、その男を抱いていた彼女を中心にして消え去った。
「すぐ終わるから、待っていてね。」
人は、己の知ることしか知らぬ生き物である。
その世界に現れたひとつの生命を、人は超常と見做し、怖れ、思慮の余地すらなく人の法でこれを裁いた。
果たしてこの結末は自然によってもたらされたといえるだろうか?
かくして、男の永き生は半ばで燃え果て、彼らの戦争は終幕を迎えた。
※細かい情報は設定資料の詳細欄をご覧ください。
キャラクター詳細
誕生日 | 7月1日 |
身長 | 138cm |
職業 | 魔女 |
1人称 | 私 |
2人称 | 君 |
好き | 風、木洩れ陽、魔法 |
嫌い | 自然を脅かすもの |
最終更新日時: 2025/07/30 09:53


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