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キャラクタープロフィール

北東からなだれ込んできた敵の中、一番西の端は東側と比べれば敵の進行がやや遅い。その戦線を繰り上げんとして猛進する敵部隊は……精鋭なのだろう。その先陣を文字通り切り裂いていく怪物がごとき剣士を、確かにこの目でも捉えた。
魔術師とその補佐官である僕が“標的”と据えるのは、トレンティア最強と謳われる魔剣士、一騎当千の化け物……、名前はジャック・クラウス・フォス・カディアルだ。
彼の振る剣からは、白く光る魔法の刃が飛び出して空を裂いていく。その風刃がごとき衝撃波は、剣による攻撃でありながら遠く、広く攻撃の対象を捉え、しかも普通の魔法攻撃で放たれる爆炎よりもはるかに直接的な殺傷力を持っている。
魔法の刃が通り過ぎた後には石畳さえも削れ、やぐらがおもちゃのように崩れ、そして不運にもその軌道上にいた者はその一撃で四肢を吹き飛ばされる。至近で高く味方の血飛沫が上がったのを目にし、思わず奥歯を噛み締めた。
「勇猛なるフォス! 吼えろ、そしてその牙で敵の全てを喰らい尽くせ!」
クラウスは剣を振るいながら猛々しく咆哮を上げる。ああ、その言葉と気迫だけで分かる……、彼はその縦横無尽に振るう牙で、獲物を蹂躙していく猛獣にほかならない。
〟
(59話「オーデル防衛戦」から引用)
クラウスはぴばで!
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