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コラボコメント
ロードを登録できたので過去絵よりカップル絵。
カップルというにはアヤシゲな二人です。
ちょうど今日はいいおっぱいの日です。
以下本編小説より一部抜粋
強い感情に燃えながら、彼は器用に服の内側に手を這わせてその薄い布をずるりと剥いていく。その手に素肌を撫でられ、私は彼の耳元で甘い声を上げ始める。
「……今日は何人の男と寝た?」
凄んだ声で聞いてくる。私はずっと微笑みを崩さない。
「寝たのは二人だけよ」
「そう? 三人目ならまだ君の元気も残っているかな」
楽しげに言って、ベッドの上に私の体を投げ出した。そこから見上げた彼の顔は、邪悪ささえ感じさせる妖艶な微笑だ。
やがて裸にされた私の胸に、顔を埋めるようにして唇を寄せてくる。
「……君はイグノールとも寝たのだろう? 彼はどんなふうに君を抱いたの?」
悪戯っぽく、どこか純真にさえ聞こえる声色で問うてくる。パーティルで共にしたかの魔道士とのひとときを、私は瞼を閉じて思い起こした。
「あの人が王子、ねえ……。話した時は荒っぽくて乱暴な人だと思ってたけど、ちょっと納得しちゃったかも。あんな態度してて、女を抱く時の手つきはびっくりするほど優しいのよ。娼婦を相手にしてるなんて思えないぐらい」
「色仕掛けは効きそうだった?」
私は思わず吹き出すように笑った。
「それが、ぜーんぜん。体はとろけるみたいに甘くて優しいのに……、その心は石の扉で閉じてるみたいに通じない……。もし彼に愛される女がいたのなら、それはよっぽど幸せな人でしょうね」
目を瞑ったまま語る私に顔を寄せ、ラファエル(※)はその首筋に歯を立てた。
「そうまで言われると妬けてしまうな」
「何よ、あなたが聞いたんじゃない」
いつもの茶番に遊んでから、私達はやがて深く唇を重ねた。
湿気を帯びて深まっていく夜、外の空を覆う雨音は、この貴公子に見えない翼を授けているようだ。雨の日の情事には一層強い熱を帯びている……。
(103話「情熱の雨」)
※ロードのファーストネーム
カップルというにはアヤシゲな二人です。
ちょうど今日はいいおっぱいの日です。
以下本編小説より一部抜粋
強い感情に燃えながら、彼は器用に服の内側に手を這わせてその薄い布をずるりと剥いていく。その手に素肌を撫でられ、私は彼の耳元で甘い声を上げ始める。
「……今日は何人の男と寝た?」
凄んだ声で聞いてくる。私はずっと微笑みを崩さない。
「寝たのは二人だけよ」
「そう? 三人目ならまだ君の元気も残っているかな」
楽しげに言って、ベッドの上に私の体を投げ出した。そこから見上げた彼の顔は、邪悪ささえ感じさせる妖艶な微笑だ。
やがて裸にされた私の胸に、顔を埋めるようにして唇を寄せてくる。
「……君はイグノールとも寝たのだろう? 彼はどんなふうに君を抱いたの?」
悪戯っぽく、どこか純真にさえ聞こえる声色で問うてくる。パーティルで共にしたかの魔道士とのひとときを、私は瞼を閉じて思い起こした。
「あの人が王子、ねえ……。話した時は荒っぽくて乱暴な人だと思ってたけど、ちょっと納得しちゃったかも。あんな態度してて、女を抱く時の手つきはびっくりするほど優しいのよ。娼婦を相手にしてるなんて思えないぐらい」
「色仕掛けは効きそうだった?」
私は思わず吹き出すように笑った。
「それが、ぜーんぜん。体はとろけるみたいに甘くて優しいのに……、その心は石の扉で閉じてるみたいに通じない……。もし彼に愛される女がいたのなら、それはよっぽど幸せな人でしょうね」
目を瞑ったまま語る私に顔を寄せ、ラファエル(※)はその首筋に歯を立てた。
「そうまで言われると妬けてしまうな」
「何よ、あなたが聞いたんじゃない」
いつもの茶番に遊んでから、私達はやがて深く唇を重ねた。
湿気を帯びて深まっていく夜、外の空を覆う雨音は、この貴公子に見えない翼を授けているようだ。雨の日の情事には一層強い熱を帯びている……。
(103話「情熱の雨」)
※ロードのファーストネーム
最終更新日時: 2024/11/15 22:51
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