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イラスト説明
私と旦那様も顔を見合わせ
なんだか力が抜けてヘラヘラと笑いながら、椅子に座り込みました。
旦那様は、少し落ち着いた様子で
「そうだ。あなたにお礼をしなくてはいけないね。」とおっしゃりました。
そこで、私は今の今まですっかり忘れていた、自分の状況を思い出しました。
たとえ、お礼としてお金を頂き借金を返したところで
家も仕事もない、、、。
そんな私の状況を話すと旦那様は、
「あなたは、妻と娘の恩人だ。力になるよ。
借金の返済は、手を貸そう。
そうだ!
うちで住み込みで働いてみないか?それなら家も仕事も解決だろう?」
私は、あんなに絶望的だった状況が全て解決してしまい
あっけにとられつつも「はい、、、よろしくお願いします。」と答えた。
コンコンとノックの音がして
「旦那様。お嬢様をお連れしました。」
旦那様は、嬉しそうに「入ってくれ!」
と言った。
小さなおくるみを抱えたメイドさんの腕を覗き込むと
そこには天使が寝ていた。
「さぁ、旦那様お抱きください」
メイドさんは、ゆっくりと旦那様に天使を渡した。
3人でうっとり天使を見つめて
時間が止まったようだった。
その時、ボーンと柱時計が鳴った。
すると天使が泣き出してしまい
旦那様がアワアワとあやしてみたが
泣き声は、大きくなるばかりだった。
メイドさんは、赤ちゃんを受け取りあやしながら
「ふふふ、旦那様あやし方の練習が必要ですわね。
さ、そろそろ奥様もお支度ができた頃だと思います。奥様にも会いに来てくださいまし」
と部屋を出ていった。
旦那様は、「あぁ、すぐ行くよ」と答えた。
そして、
「そうだ、時間を合わさなければ!」
旦那様は、柱時計を見ながら手元の懐中時計の時間を合わせた
そしてネジを回して
「これから、娘と一緒に幸せな時間を過ごそう。君も手伝ってくれ。」
とニッコリと私に微笑みました。
これが、私とオードラン家が出逢った日の物語です。
あの天使の寝顔を見た瞬間から
私は、この天使を守るために生きて行くべき運命なのだと感じましたね。
まぁ、この天使のような赤子こそ
私のお仕えするジナット様でございます。
続く
なんだか力が抜けてヘラヘラと笑いながら、椅子に座り込みました。
旦那様は、少し落ち着いた様子で
「そうだ。あなたにお礼をしなくてはいけないね。」とおっしゃりました。
そこで、私は今の今まですっかり忘れていた、自分の状況を思い出しました。
たとえ、お礼としてお金を頂き借金を返したところで
家も仕事もない、、、。
そんな私の状況を話すと旦那様は、
「あなたは、妻と娘の恩人だ。力になるよ。
借金の返済は、手を貸そう。
そうだ!
うちで住み込みで働いてみないか?それなら家も仕事も解決だろう?」
私は、あんなに絶望的だった状況が全て解決してしまい
あっけにとられつつも「はい、、、よろしくお願いします。」と答えた。
コンコンとノックの音がして
「旦那様。お嬢様をお連れしました。」
旦那様は、嬉しそうに「入ってくれ!」
と言った。
小さなおくるみを抱えたメイドさんの腕を覗き込むと
そこには天使が寝ていた。
「さぁ、旦那様お抱きください」
メイドさんは、ゆっくりと旦那様に天使を渡した。
3人でうっとり天使を見つめて
時間が止まったようだった。
その時、ボーンと柱時計が鳴った。
すると天使が泣き出してしまい
旦那様がアワアワとあやしてみたが
泣き声は、大きくなるばかりだった。
メイドさんは、赤ちゃんを受け取りあやしながら
「ふふふ、旦那様あやし方の練習が必要ですわね。
さ、そろそろ奥様もお支度ができた頃だと思います。奥様にも会いに来てくださいまし」
と部屋を出ていった。
旦那様は、「あぁ、すぐ行くよ」と答えた。
そして、
「そうだ、時間を合わさなければ!」
旦那様は、柱時計を見ながら手元の懐中時計の時間を合わせた
そしてネジを回して
「これから、娘と一緒に幸せな時間を過ごそう。君も手伝ってくれ。」
とニッコリと私に微笑みました。
これが、私とオードラン家が出逢った日の物語です。
あの天使の寝顔を見た瞬間から
私は、この天使を守るために生きて行くべき運命なのだと感じましたね。
まぁ、この天使のような赤子こそ
私のお仕えするジナット様でございます。
続く
最終更新日時: 2022/06/16 20:40
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