コラボコメント

　ドリル中学校。午前の授業が終わり、教室で給食も食べ終わった後の昼休み。
　経田は職員室に戻り親友のデーンの机へ向かう。

経田「なあデーン、うちのクラスの生徒が先生たちとサッカーがしたいって言ってるんだが、良かったら一緒に来ないか？」

デーン「サッカー？？良いけど、オレバスケ以外は得意じゃないからな～」

経田「運動場見てみろ。手前で遊んでる奴らが俺のクラスの子供だが、あんな調子だからお前でも大丈夫だよ」

デーン「うーんそれならオレも出来るかなー…」

　あまり乗り気じゃないが運動場に経田と一緒に出るデーン。

――１０分後。

生徒Ａ「ちょっと先生～大人気無くない～？？」

経田「なに、じゃあ手加減してやれってことか？お前たちも中学生なんだからナメた態度はこっちも取られないよ」

　得意気にボールを足で転がす経田。よく見ると彼の口角が僅かに上がっている。

経田「デーン！！！」

　デーンにボールを飛ばした。

デーン「よっしゃあ隙アリッ！！」

　すると、デーンはゴールの僅かに見える隙間からカーブを効かせたシュートを打った。

生徒Ｂ「うわっ早えっ！！」

　ゴールにボールが入った。

生徒Ｂ「サッカー出来なさそうな先生だけ集めて、先生たちをボロ負けさせてやろうと思ったのに！」

　生徒たちは悔しそうである。

――昼休みが終わる１０分前。廊下にて。

経田「なんだお前、どこでサッカー上手くなった？」

　肘でデーンの身体を小突く。

デーン「何もしてないよ～。何回かオレんとこのクラスの子とやってただけだよ」

経田「俺も運動神経は自信あるが、スポーツはお前には負けるよ」

　廊下を歩きながら談笑している自分たちを目撃した生徒からニヤニヤされるも、経田は「いいから早く戻れ」と少し赤面しながらあしらっていた…

・
・
・
・
・
(以下、あとがき)
以前ツイキャスにて配信していたお絵かき配信の前半で描いていた一枚絵が完成しました！大変お待たせいたしました…！
こちらのショートストーリーの通り、デーンは普段は明るく振舞っており、多くの生徒から「テンションが高くて陽気な先生」と思われていますが、実際は謙虚な性格で、割と何でもそつなくこなせる人です。
メインキャラのメドーマンもこのタイプですが、メドーの場合はとことん器用貧乏なタイプで、才能を活かすやる気がそもそもゲームにしか向かなったということになっています。