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イラスト説明
2022.4.8お誕生日イラスト+小話
ガタンゴトンと音を立てながらその乗り物はつぐみと周りの空間を運んでいる。
今日も、誰ともお話しできなかったなあ
彼女の心はその乗り物に乗り遅れたようだった。
いや、乗り遅れたとは少し違う
明日も、明後日も、卒業式まで、誰とも話せずにおわちゃうのかな
心がだんだん遠くなっていく.
そんな時、プシューとエアーの抜ける音と春らしさが入り込んできた
あ、降りなきゃ
つぐみの足は心地の良い春らしさに負けてしまった
まあ、一駅くらい、いっか。
次の駅に着くまで少し時間に余裕があった
最近撮った写真でも見よっかな。
つぐみは近くの座席に座りカメラのボタンをいじってみる
今朝通学路で撮った水路に散った桜の花が流れていく写真、
入学式の時桜があまりにも綺麗だった写真、
春休みにぽてこのお墓を作って御供物をした写真.
ぽてこが大好きなおやつを袋ごと待ってきた写真
ぽてこが、
「ぽてこがいっぱいだね。」
あれ?この写真、すごいピンボケしてるなあ
これも、これも、全部ピントがずれて、
「このカメラは、濡らし、ちゃ、いけない、のに」
カメラを握る手に暖かい何かが当たる
「まもなく、××駅〜××駅〜」
「降りなきゃ」
ポケットからハンカチを取り出すと溢れてしまった思い出をそっと拭う
カメラの画面には両親とぽてこと自分でお花見に行った時の写真が綺麗に写っていた
「この公園、次の駅の近くだったっけ。」
つぐみはよしっと気合を入れると電車が止まったのを確認して立ち上がった
駅のホームに降りる。温かい何かも一緒に降りる。
爽やかな春がつぐみを歓迎する。
駅の改札を出てすぐにパシャリとシャッターを切る
「ふふっ今日も変なのが写ってる」
何の変哲もない心霊写真を確認するといつも通りのつぐみに戻る。
そうだ、あの学校にはオカルト研究部があった
明日見学にでも行ってみよう。
爽やかな春をカメラに収めることはできない。
でもカメラは思い出としてその瞬間を保存することができる
たくさんの思い出を忘れないでいることができる
明日はどんな写真を撮ろうかと考えるつぐみの足取りは軽かった
先ほどまでの自分とは何もかもが違った。
そして足元にいるナニカも、とても楽しそうだ
つぐみはナニカを見ることができないどころか存在すら知らない
でもナニカは知っている。つぐみのことなら何でも知っている。
おやつの袋を持っていくと少し困ったような顔をするとことか
今つぐみが向かっているのはピンクのふわふわがさく素敵な場所だってこととか。
タンッタンッと音をたてる靴の心地いい音色につぐみは周りの空間を
運んでいる。
テトテトと無い足音を立てながらナニカは周りの空間をつぐみと
一緒に運んでいる。
Fin
[マエアシによる喚き散らし]
一年前のつぐみです!!!!!!!
素敵なパロも頂いちゃったしこれは私もなんか描かないとなーと
なったので描きました!書きました!!
一年前のつぐみは黒髪です!
のちに染めます!!!おしゃれさんだねえ!
ガタンゴトンと音を立てながらその乗り物はつぐみと周りの空間を運んでいる。
今日も、誰ともお話しできなかったなあ
彼女の心はその乗り物に乗り遅れたようだった。
いや、乗り遅れたとは少し違う
明日も、明後日も、卒業式まで、誰とも話せずにおわちゃうのかな
心がだんだん遠くなっていく.
そんな時、プシューとエアーの抜ける音と春らしさが入り込んできた
あ、降りなきゃ
つぐみの足は心地の良い春らしさに負けてしまった
まあ、一駅くらい、いっか。
次の駅に着くまで少し時間に余裕があった
最近撮った写真でも見よっかな。
つぐみは近くの座席に座りカメラのボタンをいじってみる
今朝通学路で撮った水路に散った桜の花が流れていく写真、
入学式の時桜があまりにも綺麗だった写真、
春休みにぽてこのお墓を作って御供物をした写真.
ぽてこが大好きなおやつを袋ごと待ってきた写真
ぽてこが、
「ぽてこがいっぱいだね。」
あれ?この写真、すごいピンボケしてるなあ
これも、これも、全部ピントがずれて、
「このカメラは、濡らし、ちゃ、いけない、のに」
カメラを握る手に暖かい何かが当たる
「まもなく、××駅〜××駅〜」
「降りなきゃ」
ポケットからハンカチを取り出すと溢れてしまった思い出をそっと拭う
カメラの画面には両親とぽてこと自分でお花見に行った時の写真が綺麗に写っていた
「この公園、次の駅の近くだったっけ。」
つぐみはよしっと気合を入れると電車が止まったのを確認して立ち上がった
駅のホームに降りる。温かい何かも一緒に降りる。
爽やかな春がつぐみを歓迎する。
駅の改札を出てすぐにパシャリとシャッターを切る
「ふふっ今日も変なのが写ってる」
何の変哲もない心霊写真を確認するといつも通りのつぐみに戻る。
そうだ、あの学校にはオカルト研究部があった
明日見学にでも行ってみよう。
爽やかな春をカメラに収めることはできない。
でもカメラは思い出としてその瞬間を保存することができる
たくさんの思い出を忘れないでいることができる
明日はどんな写真を撮ろうかと考えるつぐみの足取りは軽かった
先ほどまでの自分とは何もかもが違った。
そして足元にいるナニカも、とても楽しそうだ
つぐみはナニカを見ることができないどころか存在すら知らない
でもナニカは知っている。つぐみのことなら何でも知っている。
おやつの袋を持っていくと少し困ったような顔をするとことか
今つぐみが向かっているのはピンクのふわふわがさく素敵な場所だってこととか。
タンッタンッと音をたてる靴の心地いい音色につぐみは周りの空間を
運んでいる。
テトテトと無い足音を立てながらナニカは周りの空間をつぐみと
一緒に運んでいる。
Fin
[マエアシによる喚き散らし]
一年前のつぐみです!!!!!!!
素敵なパロも頂いちゃったしこれは私もなんか描かないとなーと
なったので描きました!書きました!!
一年前のつぐみは黒髪です!
のちに染めます!!!おしゃれさんだねえ!
最終更新日時: 2022/06/30 01:22
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