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コラボコメント
※3ページ目微グロ注意
俺の名前は"持手無 音子"
世間のバレンタインムードに嫌気が刺していたところ、妖怪退治の依頼が舞い込んできた。
山の麓で獣の妖怪が目撃されたらしい。実害はまだ無いが、気味が悪いから退治してくれと頼まれた。
憂さ晴らしにはうってつけじゃないか!
意気揚々と山へ踏み込んだ俺の前に、小さな女の子が現れた。
幼稚園くらいだろうか?お遊戯会の様な格好をしている。
俺に気づくと屈託無い笑顔を向けて挨拶してきた。
何をしているのかと聞かれたので、「悪者退治だ」と答える。
妖怪だ何だと言ってもわかるまい。
女の子は感嘆した様子で手を叩くと、俺に両手いっぱいのどんぐりと木の実を差し出してきた。
そのあどけなく真っ直ぐな姿に胸が熱くなる。あぁ、こんな子が娘だったなら。嫁すらいないのにそんな事を妄想してしまう。
礼を言ってどんぐりを受け取ろうとし、ふいに視線を感じた。
目を向けると、女の子の後ろに、これまた可愛らしい子供が3人立っている。
この子のお友達だろうか。声をかけようとして、俺はーー
俺の名前は"持手無 音子"
世間のバレンタインムードに嫌気が刺していたところ、妖怪退治の依頼が舞い込んできた。
山の麓で獣の妖怪が目撃されたらしい。実害はまだ無いが、気味が悪いから退治してくれと頼まれた。
憂さ晴らしにはうってつけじゃないか!
意気揚々と山へ踏み込んだ俺の前に、小さな女の子が現れた。
幼稚園くらいだろうか?お遊戯会の様な格好をしている。
俺に気づくと屈託無い笑顔を向けて挨拶してきた。
何をしているのかと聞かれたので、「悪者退治だ」と答える。
妖怪だ何だと言ってもわかるまい。
女の子は感嘆した様子で手を叩くと、俺に両手いっぱいのどんぐりと木の実を差し出してきた。
そのあどけなく真っ直ぐな姿に胸が熱くなる。あぁ、こんな子が娘だったなら。嫁すらいないのにそんな事を妄想してしまう。
礼を言ってどんぐりを受け取ろうとし、ふいに視線を感じた。
目を向けると、女の子の後ろに、これまた可愛らしい子供が3人立っている。
この子のお友達だろうか。声をかけようとして、俺はーー
最終更新日時: 2021/02/08 01:47
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