ドキュメント
アダム、居るでしょ。
そのアダムには弟がいた。
弟は神の真似事をして、生きた砂人形を作っていた。
ある日、弟は生命の実を食べた罰として追放された。
新たな世界で、弟は宇宙を創造しようとした。
しかし何度やっても上手くいかず、ついには諦めて自分が作った砂人形たちに神の役目を押し付け、自身は太陽に姿を変えて眠りについた。
その中途半端な世界に砂人形たちは住みついた。
彼らは神の役目を引き継ぎ、自分たちの身体から出た砂で星や土地を描いた。
だが、自分たち以外の生物は不要だと考えていた彼らは生物を描こうとしなかった。
星づくりは停滞していた。
そんなとき、彼らが世界を創造する新しいインスピレーションを受けたのは、親である弟が寝言のように口ずさむ「唄」だった。
その唄の内容は、弟が夢見る「地球」という星の生物たちに関するもの。
彼らはこの唄が大好きで、これを創造に落とし込めば新しい世界が見えるのではと期待して、ついに生物を描き出した。
それから描かれる世界はどんどん広がり、星は発展していった。
この星はいつしか「ビードロ星」と名付けられ、砂人形たちは「ビードロワー」と呼ばれる神として扱われるようになる。
でも、
吹けば飛んでしまう砂で描かれたこの世界は、ビードロワー達の気分一つで簡単に描き換えられてしまうため、非常に不安定で天変地異だらけになっている。
ビードロワーにとって、ビードロ星に住んでいる人々はおもちゃみたいなものなのかもしれない。
このパックは
魔法とか妖精とか悪魔とかがあって現実っぽさもあるタイプの世界で生きてる人達の創作です。
基本、私が作るオリ棒を寄せ集めただけの世界なので全体的にバラバラです。
それぞれの国と種族
2025/02/04 10:34