ドキュメント
ここは電子世界。
人々は何の不自由もなく、気ままに過ごしている。
この世界の人々は、大きく3つに分類される。
『日常系』と呼ばれる、特殊な能力は持っておらず、現代日本と差異のない者。
『ファンタジー系』と呼ばれる、魔法を扱える者や、モンスターや妖精のような人ではない存在。
『プログラム』と呼ばれる、世界の構成や調律を行う存在。
様々なものが入り乱れる世界に、人々は何の疑問も持っていない。
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「あは、二次元の世界に普通の人間が存在できる訳ないのにね」
「君は気付いてるかい? この世界も彼らも、もちろん私も……ここの全ては『作られた存在』だってことに」
「ここは様々なものが入り乱れるところ。キャラクターもプログラムも全部まとめて、不必要になったものをまとめておくところ」
「そう、この世界は――――」
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削除を選択する。そのワンクリックだけで、全部なかったことにできる。
けれど、中に入れられたデータ達はそんなことも知らないまま、今日も楽しく日々を送っている。
この世界は、『ごみ箱』なのだ。
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過去の創作から引き抜いたキャラ、診断などで作成したキャラ、思い付きで作った単発キャラなどを寄せ集めている。
世界の舞台はパソコンのごみ箱。削除されたデータの溜まり場であり、空にするボタンを押さない限りはずっとその場に残っている。創作も同様に、やめない限り消えることはない。
だが、ごみ箱を空にしてしまえば、それまでのものは全てなくなってしまう。創作を描くのをやめてしまえば、キャラクター達は本当の意味でいなくなる。
そんな感じで、自分の創作に対する価値観に沿って世界観が作られてます。