ドキュメント
創造神は太古のこの世界に、4つの種族を創られた。
1番弱いが、思考力豊かな『人間』
運動が得意で、正義感が強い『獣人』
体が小さく、空を住処とする『妖精』
神に代わって世界の調整をする『精霊』
これらの4種族がそれぞれに発展し、世界をより良くしてきた。街には活気と笑顔が溢れ、平和な日々が続いていた。
だが、平和が続くと、皆は感謝を忘れ、強欲になっていく。やがて、各地で戦争が起こるようになる。街からは笑い声が消え、争いが絶えなくなった。
この事態を嘆いた創造神は敢えて種族共通の敵となる生物を創り出し、世界に放った。
非日常を運んでくる存在として"非日常(イレギュラー)"と名付けられたその生物は神の目論見通り、討伐対象となった。
種族共通の的に立ち向かうため、魔法を使える者が生まれ、何か飛び抜けた才能を持つ者"異常(アンラッキー)"が生まれた。
皆が団結する大切さを思い出し、『精霊』以外の種族は一緒に暮らし始める。
だが、強大な力は恐れを抱くもの。
"通常(ノーマル)"と"異常(アンラッキー)"が区別されるようになるのに、そう時間はかからなった。
今も尚、人間は変わらない。
"通常"の子供たちが帰路を急ぐ頃、"異常"が活動し始める。"異常"で結成された"部隊"のみが街を護るために闘う。これからもそれは変わらないのだろう。
街が宵闇に包まれる頃、彼らの日常が始まるーーー