ストーリー
Shining Roid Unit

【富豪の秘密事業】

2023/09/20 22:24

2023/09/20 22:27


(※内容は変更する場合があります。予めご了承ください。)

 (株)長澤華道の取締役・長澤 辰徳(ながさわ たつのり)は、大学卒業後、エンジニアである大学時代の友人にサポートされながらソーシャロイドを制作していた。

 長澤は、数々の富豪たちが所属する組織・花邸(はなてい)に所属していた。長澤は、小さい頃から生前の父親と祖父から、当時から崩壊寸前だった花邸を抜け出し、普通の暮らしを手に入れるよう教えられていた。花邸では、花邸に所属する家族と結婚しなければならない決まりがあるにも関わらず、長澤はその決まりを破り、一周り以上歳下の一般市民の女性・西花(さいか)と結婚した。彼らは子を持たず、制作中のソーシャロイドと共に過ごすことを約束していた。長澤夫婦は、花邸に在籍している者が必ず参加する決まりになっている、年に一度のお披露目会には全く興味を示さず、ひたすらソーシャロイドを制作し続けた。

 花邸外の一般人を妻にし、子を持たず、お披露目会にも参加しない長澤夫婦に、花邸信者は大量の悪評をつけた。そして、花邸からの援助を完全に切られ、花邸から追い出されてしまった。しかし長澤は、既に追い出される事を想定していた上、花邸には秘密で友人と妻と始めた植物園事業に成功していた為、資金には一切困っていなかった。

 そんなある日、27歳の誕生日を控えていた西花が病気で亡くなってしまった。悪評は増えるばかりだったが、それでもめげず、長澤はソーシャロイドを制作し続けた。数ヶ月後の春、ソーシャロイドが完成し、『菖蒲(しょうぶ)』と名付けた。菖蒲は和の心と基本的な勉学を、外部から来た専門の先生に、踊りと歌を教えてもらった。

 ある日菖蒲は、大勢の人に囲まれ元気一杯に歌って踊るアイドルの姿を動画で観ていた。菖蒲は「もっと色んな人に自分を見て欲しい!外に出て活動したい!」と長澤に説得した。勿論OKをした。そして、長澤に芸能事務所「Village Workers」を勧められ、オーディションを受けるためエントリーをした。